【体験談】ペットロスで仕事は休める?上司3名の反応から対処法を探る

可愛がっていたペットを失ったことがきっかけで、精神的に不安定な状態に陥ることをペットロスといいます。

ペットロスになると不意に涙が流れたり、無気力になったりと、普通の生活を送ることが難しくなります。いつまでも立ち止まってはいられない…と思いながらも心が追い付かない。それがペットロスなのです。

しかしペットを飼っている方の多くは、仕事や学校など、やらなければならないことが山のようにありますよね。出勤時間が近づいていても、ペットのことで頭がいっぱい。ひたすら悲しくて虚しくて、どうしたら良いのかわからなってしまいます。

とはいえ、会社に「ペットが亡くなったので休ませてください」とも言いづらい…そんな悩みを抱えている方は少なくありません。

そこで今回は「ペットロスに陥った際の仕事をどう対処するか」をテーマに取り上げたいと思います。

  • ペットの忌引きはあるの?
  • ペットロスを告げられた時の上司の反応は?
  • 心置きなく仕事を休むには?

など、実体験を交えながらまとめてみました。仕事をどうすべきか、悩んでいる方は目を通してみてください。

ペットの忌引休暇はほとんど「適用なし」が現状

会社勤めをしている場合、身内が亡くなった時は忌引休暇がありますよね。それではペットが亡くなった場合はどうかというと…ほとんど適用されないのが現状です。

最近になってペット忌引きを取り入れた会社もありますが、ペット保険会社やペット用品を扱う会社など、ペットに関係した企業に限られているようです。

そのためペットが亡くなったことを理由に休むというのは、会社の規定としては認められないケースが多いです。

こういった現状から、ペットロスによって無気力状態であっても、会社を休むことを言い出せなかったり、仕事に行けないことで罪悪感が募ったりと、精神的に追い詰められてしまうことがあります。

ただでさえペットロスで苦しい精神状態の中、さらなる不安要素が加わっては、状態が悪化するばかりです。

周囲の反応はとても冷ややかだ

ペットロスの悲しみはペットを飼ったことのある人にしかわからないものです。「ペットロスで仕事へ行けない」と伝えても、「ペットぐらいで大袈裟な」と淡泊な反応が返ってくることもあります。

また、それまでペット中心の生活を送っていなかった場合でも、いざペットが亡くなると一気に悲しみが押し寄せてきて、ペットロスに陥る人がいます。

そういった方が「ペットロスになって…」と打ち明けたら、ますます相手は理解しがたいと感じるかもしれません。

「今まで全然ペットの話なんかしなかったのに!」「そんなに大切だったの?」と、疑問を持たれ、酷い時には「仕事を休むための言い訳」として扱われてしまうこともあるのです。

今の日本社会ではまだペットロスに寛容であるとは言えません。

【体験談】私がバイト中にペットロスになった話

私が実際にペットロスになった時の体験をお話します。

当時はまだ学生でしたが、休みの日には単発のバイトを入れていました。10年以上連れ添った愛犬の悲報を受け取ったのは、ちょうどお昼休憩の時間帯。

人目を忍んでトイレに駆け込み、母に電話をかけた直後に聞かされたのは「○○(ペットの名前)が死んじゃった」という一言でした。

滅多に泣かない母の涙声からそれが嘘ではないと知ると、途端に涙があふれ出して、トイレから出られなくなってしまったのです。

しかし休憩の時間が終わり、いつまでもトイレに閉じこもってもいられず、涙で顔を真っ赤にしながら職場に戻りました。

会社の人たちはみんなびっくりしていましたが、人目を気にしている余裕はなく、泣きながら仕事を続けていました。

幸い人前に出る仕事ではなかったのですが、さすがにおかしいと気づいた職員が「どうしたの?」と声をかけてくれました。「ペットが亡くなって…」と答えると、「なんだペットか」と気の抜けた声が返ってくるだけでした。

亡くなったのが身内であったなら、「帰ってもいいよ」と声をかけてくれたのかもしれません。結局「帰りたい」とも言い出せず、泣きながら仕事を終わらせて帰宅し、亡くなった愛犬と対面しました。

その日限りの職場だったこと、初対面の人ばかりだったことなども理由にあげられるかもしれませんが、周囲の目は少なくとも家族を失った人に対する視線ではなかったように思います。

仕方のないことですが、ペットを飼っている人とそうではない人の温度差はかなり大きいのだと実感した出来事でした。

上司の本音を聞いてみた

ペットロスで仕事ができない状況に陥った時、会社への説明の仕方は悩みどころです。

正直にペットロスだと話したら承諾してもらえるのか、非常識だと思われないか、ペットぐらいで…と軽視されたりしないか。多くの不安が付きまとって、心が重たく感じてしまうこともあるでしょう。

実際に「ペットロスで会社に行けない」と言われた上司はどう思うのか?上司の本音を聞いてみました(※ちなみに私は動物関係の仕事についていますが、ペットの忌引休暇はありません。)。

上司A
種類による。だって飼っていたカブトムシが亡くなったからペットロスになったといわれたら困るでしょ。それじゃあペットが魚だったら?ザリガニだったら?自分が上司だったらどう思う?
上司B
出勤してきてもペットロスではまともな仕事はできないだろうから、それなら休んでもらった方が良い
上司C
会社の規定にないから、会社を休む理由としては認められない。ペットロスの診断書があれば筋が通る

数名の上司に尋ねてみましたが、ペットロスがどういう状態かを知り、ペットに関する仕事に就いている人であっても、快く受け入れるという意見は聞けませんでした。

会社の規定に沿って働くのが筋というのは全うだと思います。もちろん事情をくみ取って了承してくれる会社もあると思いますが、ペット忌引休暇が珍しく感じられる今では、まだまだ厳しい現状があるようです。

ペットロスで仕事に行けない時の対処法

たとえば「風邪をひいたので休みます」と聞けば、私たちは風邪の辛さを知っているので「それなら仕方ない」と素直に受け入れることができます。

しかしそれが自分の体験していない状態だったらどうでしょう?

たとえば心の病気にかかってしまった場合、とくに理由もなくやる気が出ず、仕事ができないという漠然とした理由を説明されても、二つ返事で承諾する人はあまりいませんよね。共感できるかできないかによって、相手の態度や対応は大きく変わります。

「どうせ理解してもらえないから」と諦めてしまっては、その後仕事に復帰がしづらくなりますし、同僚や上司からは無責任、非常識といったレッテルを張られてしまうなんてことも考えられます。

ペットロスが体や心にさまざまな影響を与えるものだということを、相手にわかってもらうにはどうしたらいいのでしょう。

症状を「証明すること」が重要だ

大切なのは、「証明すること」ではないかと思います。

たとえば出勤途中で電車が遅れた際、遅延届を出せば大抵の会社は納得してくれます。自分の置かれている状況を証明することで、相手の理解を得る方法です。

上司の本音にもありましたが、休みが必要ならば病院を受診し、診断書を用意すること。現状としてこれが有効的な具体策であると考えます。

普通の生活が困難になるほどペットロスになっている場合、精神的な負担が大きいため、精神科で診てもらう人も多いです。

抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、医師に相談することはおかしなことでも恥ずかしいことでもありません。

ペットを失った悲しみを治すのではなく、悲しみから引き起こされる症状を治すと考えてみてください。ペットロスからの回復は時間がかかることもありますので、長期の休みが必要になる場合もあります。

「自分が仕事をできない状態にある」ことを証明することで、仕事を気にせずに心を休めることができるのではないでしょうか?

いろいろな業種がありますので一概にこれが正解とは言えませんが、健康な体があっての仕事です。そして健康には心の安定が欠かせません。1人では難しい時は家族や友達の協力してもらいながら、できることから始めてみませんか?